2007年10月2日火曜日

休み中にPC強化

世間は国慶節休暇である。
私も世間並みに5連休だ。

休み中は事務所が無人になるので私物のノートPCを引き上げてきた。

最近はPCを酷使する仕事が多い。
IllustratorとPhotoshopを同時に立ち上げて印刷物の編集をしたり、企業プロ
モーションのためのDVD編集をやっていたりする。
メモリはそれなりに積んでいる(768MB)のだが、ハードディスクアクセスが重た
く、保存操作をしたら完了するまで5分以上待たされるのは当たり前。
日本に居たら、間違いなく新しいPCを買っているに違いない。

しかし、現地採用で子供も居る身にとっては新しいノートPCなぞ夢のまた夢。
会社でPC買ってくれるらしいので、そしたら上記仕事が楽勝でできるぐらいのハ
イスペックなPCにしてもらおうと思うが、とりあえずは自分のPCをなんとかした
い。

問題なのは動作がもたもたしていること。
もちろん常駐プログラムを最小限にし、メモリの掃除屋さんでクリーニング、ス
パイウェア除去やデフラグ等、やれることはやっている。
そもそも普通のデスクトップPCでも「きつい作業」をノートPCでやっているとこ
ろに無理がある。趣味で音楽CDのリマスタリングなどをしているが、私のノート
PCにとっては一度に十数曲のオーディオ編集なぞ、今や軽いタスク(作業)になっ
てしまっている。


ハードウェア的に動作を速くするには二つの方法がある。
メモリの増設とハードディスクの交換だ。

デスクトップPCの場合、WindowsXPを普通に使うには512MBのメモリでなんとかな
る。これはハードディスクの回転数が7200回転/分のドライブで、プログラムの
ロードや仮想メモリの展開が「まぁ許容できる時間内」で処理されてしまうから
だ。だからデスクトップPCではメモリの増設の方が効果が大きい。

一方、ノートPCの場合、古い機種ではハードディスクの回転数は4200回転/分が
主流だった。デスクトップPCとは倍近く遅い。私のノートPCは業務用モデルとい
うことで5400回転/分のハードディスクドライブが搭載されていた。これを最新
のノートPC用7200回転/分のドライブに交換すれば、それなりの効果はあるだろ
うが、いかんせん小型ハードディスクドライブの最新型は高価だ。

そこで私はメモリの増設を選ぶことにした。
現在は512MB実装。さらに512MB増設して合計1GBにする。
ちなみに512MBのDDRは200元弱。1GBは350元ぐらいと言われたので、1GB×2枚は
諦めた。実際問題2GB積んでどうするというのもある。Vistaを動かすにはCPUや
ハードディスクが貧弱過ぎる。VistaはPC自体新しく買わないとダメだ。

もう一つはコミットチャージの問題だ。
XPはメインメモリが足りなくなるとハードディスク内に仮想メモリを構築して、
見かけ上のメインメモリを増やすという仕組みが動いている。
これのせいで動作がもたもたするのだが、仮想メモリを切ってしまってもメイン
メモリが足りなくなったときに「仮想メモリを増やしますか?」と聞かれて結局
は仮想メモリを使うハメになる。要するにメインメモリが足りないのだが、じゃ
あメインメモリを増設すればそれで済むかというとそうでもないらしい。
以前の会社のメインメモリが2GBのデスクトップPCでもコミットチャージがどん
どん増えていって結局仮想メモリを使うハメになった。

ぶっちゃけた話、仮想メモリでハードディスクドライブにアクセスした時点で
「負け」なのである。メインメモリ増やしたんだからメインメモリ内だけでなん
とかしろよ、と言いたいのだがWindowsXPは言うことを聞いてくれない。
Vistaはこれを解決するためにUSBメモリをメインメモリの増設として利用する機
能を搭載している。最近のUSBメモリは1GBでも100元以下と大変安価である。XP
でもこの技が使えると良かったのにと思ったが、よくよく考えてみれば、常に
USBメモリが端子に刺さっているのは美しくない。なんだかんだで「使えない
なー」なのである。

しかし、このUSBメモリを利用するというのでひらめいた。
コミットチャージの仮想メモリでアクセスするドライブをハードディスクから
USBメモリにしたらどうだろうか?メモリなのだからハードディスクよりはアク
セスが早いハズだ。
さらに見栄えを考えた場合、内蔵できるUSBメモリみたいなものがいい。
幸いノートPCには「PCMCIA」というカードスロットがある。
そこへ指すメモリと言えばCompactFlashカード。
電子城で価格を確認。1GBで150元程度、2GBなら200元ちょい。
PCMCIAのCFアダプターは87元。迷わず2GBのカードとアダプターを300元で購入。

CFはまるまる2GBを仮想メモリに当ててもよかったが、実際には1GB以上使うこと
はほとんどないので、環境変数の「TEMP」と「TMP」にも割り当ててみた。
これによりCドライブはほとんど読み込み専用になるはずだ。

結果はどうかというと、メディアプレイヤーで音楽を聴きながら、Illustrator、
Photosohp、Word、Opera、P2Pソフト3種類(何やってんだか)を起動した状態でも、
今このメールを普通に入力できている。タスクバー上での各アプリケーションの
切り替えもスムーズ。以前はハードディスクにずっとアクセスしたまま戻ってこ
なかった。
あまりの劇的変化に自分でも驚いている。

これは休み明けにもう一台のノートPCもパワーアップせねばなるまい。

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