2007年10月20日土曜日

とある日式KTVでの出来事

本業以外の仕事ではあるが、日本語雑誌の記事を制作している。
本日は社長が留守で、普段は記事だけなのだが、本日だけ広告の仕事も少しやる
ことになった。
ぶっちゃけた話、広告主である日式KTV店へ行って「写真撮影と取材をよろしく
ね」ということである。

夕方6時にカメラマンとお店へ到着。
カメラマンは撮影の準備、私は広告内容の取材である。
取材の後、撮影開始。
日式KTVの撮影は、いかに女性を美しく撮るか、に尽きる。
カリスマカメラマンというわけにはいかないだろうが、たわいのない会話で女性
をリラックスさせ、笑顔のベストショットを撮る。たいしたもんだ。

撮影が終了する頃には出勤してきた女の子たちでフロアはいっぱいになっていた。
気がついたらもう7時である。
機材を片付けていると、フロアでは女の子が両側に二つの列を作って整列。
その数ずらり60名余り。実に壮観である。全員真っ赤なドレスを来ている。開店
前のミーティングらしい。

まずは点呼。それぞれ本名、あるいは源氏名で呼ばれる。返事は日本語で「は
い」だ。
在籍100名を超える大型店である。点呼の際にいない子は後からお客さんと同伴
が多い。8時半までに入店すればOKというルールだ。

点呼の後は接客マナーの研修。本日は店の中での歩き方をレクチャーしていた。
日本でホステス経験のあるママさんが直接指導する。
女の子たちは皆真剣な眼差しを向けている。

今、大連の日式KTV業界は厳しい。飽和状態と言っていいぐらいだ。
次々と新しい店がオープンし、その影でたくさんの店が潰れている。
若くて可愛い女の子を揃えておけさえすれば儲かる、という時代は終わった。
これからはサービスの質で勝負である。
生き残りをかけて、スタッフ従業員に接客マナーを徹底的にレクチャーする大型
店。
知り合いの情報によれば、これから年末に向けて、まだまだ閉店する店が出てく
るそうだ。
華やかなネオン街の中に、厳しい現実を見た感じがした。

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