成するのに、いままでは「青P」を利用していた。
作者のホームページは
http://www.geocities.jp/is3000nx/soft/share/
だが、中国からだとグレートウォールで見られない。
とりあえず説明文章だけならば下記のフォームページが参考になる。
青P
http://www.pdf-soft.com/freesoft/free025.html
青PはA4など用紙サイズベースでしか選択できないので、800x480の縦長のK5や
K8のような電子ブックリーダーでは画面を最大限に有効活 用して表示すること
ができなかった。
それでも、カンパウェアという形ながら、中国から無料で使える唯一の「青空文
庫⇒フォント埋め込み型PDF」のプログラムだったので、活用させて いただいて
いた。
ところが、先日、自炊本の一括トリミング用のツールを探していたところ、便利
なプログラムを見つけた。
それが「ChainLP」である。
No.722(ChainLP作者さんのページ)
http://no722.cocolog-nifty.com/
自炊本の場合、まず最初にJPG画像形式のファイルをページ数分スキャンして作
成する。
それからページ余白などを取り除いて、コントラストを調整して文字がクッキリ
ハッキリと読みやすい状態まで、画像加工をする。
これを一ページずつPhotoshopでやっていると、気が狂いそうになるので、自動
処理してくれるツールを探していたところ「ChainLP」 を見つけた次第である。
「ChainLP」はJPG画像ファイルから余白のカットやコントラスト調整などを自動
で処理してくれる。
しかも、最終的に作成する画像ファイルの寸法(縦横の解像度)まで数値で細かく
指定できる。
K5やK8のような800x480ドットの画面サイズも指定できる。
そして、加工されたJPG画像から一気にPDFを作成してくれる。
これによって、今までうまくいかなかった小さめの文字の文庫本をK8で読めるよ
うになった。
「ChainLP」はさらに青空文庫形式のテキストファイルを読み込んで、フォント
埋め込み型のPDFを作成できる。しかも、800x480ドッ トのような縦長の画面サ
イズでもピッタリとフィットしたPDFを出力できる。
段組もできる。まさに電子ブックリーダーのために作られたプログラムである。
大変便利なプログラムではあるが、インストールには注意が必要だ。
本体プログラム以外に、以下の4種類のプログラムを個別にダウンロードしてイ
ンストールする必要がある。
・Microsoft.NET framework 4.0
・zip32j.dll
・zip32.dll
・iTextSharp.dll
ダウンロードやインストールのやり方については、ChainLPの作者のホームペー
ジに解説されている。
ただし、それぞれのプログラムのダウンロードがわかりにくいので、あまりイン
ターネットに詳しくない方には無理かも知れない。
また、ダウンロードしたファイルから目的のdllだけを探し出して、ChainLPの
ディレクトリにコピーする必要がある。これもファイルの解凍 やコピーに慣れ
た方でないと無理だろう。
正しくインストールが完了すれば、ChainLPは問題なく起動し、読みやすいPDF
ファイルを作成するための細かい設定があることに気づくはず だ。
これはカット&トライで試していくうちに、自分の電子ブックリーダーで読みや
すい設定を見つけられると思う。そうして見つけた設定情報はもちろん 個別に
保存できる。
まさにプロのための電子ブック用PDF作成ツールである。
現在、市場で人気のある電子ブックリーダーは画面サイズが小さいため、自炊で
PDFを作成する場合は、ChainLPを利用して特別に手間をかけ たPDFを作るしかない。
将来、画面サイズが大きくなって、1280x1024とかになってくれば、多少ラフに
スキャン作成したPDFでも充分に判読できると思われる。
ただそうなると、電子ブックリーダーがとても大きくかつ重くなってしまうの
で、あまり持ち歩いたりしないかも知れない。日本も早く米国のように多 くの
電子書籍が流通するようになって欲しいものだ。
そうすれば面倒な自炊などしなくて済む。
0 件のコメント:
コメントを投稿