2008年1月1日火曜日

2008年新春の一言(全然一言じゃないけど)

今日は正月なので妻が好きなモノ食べていいよ、と言う。
餅が食いたかったのだが、マイカルで買ってきてもオーブンが無いので焼けない。
となると外食だが、本格的な和食料理屋は何気に遠い処にある。第一外は寒いの
で遠出はしたくない。
なので、結局「ぎょうざの王将」で食べることにした。
三人で行こうと誘ったのだが、外が寒いから子供はダメ。で、結局私一人で行く
ことに。


店内は日本人らしき客は見あたらない。
正月だし、皆さん日本へ帰っているんだろう。
年末年始特別サービスでアサヒビールが半額と書いてある。
料理を注文した後、そのアサヒを頼んだのだが無いと言う。うーむ、なんだか
なー。
ま、いいや。北京ビールを注文。


小説を読みながら食事。行儀がよろしくないことこの上ない。
でもこのスタイルのほうがゆっくりよくかんで食べるから消化には良いのだ。


食べ終わったところで家で晩酌するのに何かつまみが欲しくなった。
あ、そういえば妻にも何かお土産買ってかないとな・・・。
ということで近所のKFCでフライドチキンを買う。


未だにちゃんと商品名を言えない。
「原味的鶏肉」とか言ってメニューの写真を指している。
日本なら「オリジナル・チキン」と言うところだ。
あとはフライドポテトだが、これも「土豆」ぐらいしか言えない。「油で揚げた
土豆」と言えばたぶん完璧なんだろうが、わからん。
妻に尋ねたら「シューティアオ」とか言ってた。今度はがんばって言ってみよう。


妻が隣でチキンを食べている。結婚した時から一度食べてみたいと言っていた
KFCのチキンだ。
妊娠しているときは結局食べなかった。妻は吉林省の出で、農村部の平均収入は
大連のそれに比べてかなり低い。まじめに働いても月給500〜600元である。
KFCのチキンは一個7.5元。3つも食べたら軽く20元は超える。
前にも書いたかも知れないが、大連の庶民の感覚では1元=100円ぐらい。吉林
省の農村部になると1元=300円ぐらいの感覚である。20元のKFCのチキンは
6000円ぐらいの感覚なのだ。いかに高価な食べ物かご理解いただけるだろうか。


大連に住み慣れた今でこそ20元は大連感覚の20元だが、それでも2000円ぐらい。
ちょっと贅沢な食事には違いない。
KFCやマクドナルドは日本では今でこそ学生が気軽に食べるファーストフードに
なったが、オープンした当初は家族でちょっと贅沢をするためのお店だった。子
供の頃、親に連れられて初めて食べたときのおいしさとその感動は今ではもう忘
れかけていた。
しかし、「とっても美味しい」と言いながら食べている妻を見て、日本人ってい
つのまにか豊かになって、それが当たり前になってたんだなぁと思わずにはいら
れなかった。豊かになることは悪いことではないのだが、それが日常になってし
まうと、豊かであることのありがたさとか感動とかを忘れてしまいがちになる。


中国は成功と発展途上が同居している国だ。
私はほとんどゼロから中国で再出発している。
ブログをご覧になればお分かりのように、日本ではもとより中国に来てからもく
じけそうになったことは何度もあった。
家族や周りの人に支えられてここまでなんとか来られた。(皆さんありがとう)
日本ではおそらく結婚もましてや子供を持つことも難しかっただろう。
でも中国に来て文字通りの「幸せな家庭」を持つことができた。
2008年を迎えるにあたり、関係者の方々にこの場を借りて感謝いたします。


お父さん、お母さん、ありがとう。
社長、いつもありがとうございます。
中国のことをいろいろ教えてくれるお友達の皆様、ありがとう。
妻と子供に、幸せな家庭をありがとう。
最後に、私に生きる希望とチャンスを与えてくれた中国に、多謝。


<追記>
妻が食事している間、私は子供をあやしている。最近「あー、あー」とやかまし
い。
妻が食べ終わったホネを子供の手に握らせると、子供はそれをしゃぶる。
しゃぶっている間は静かである。なるほど、これは良い方法だ。
要は何かしゃぶらせておけばいいわけだ。他にも応用できそうである。

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