6時半頃、開発区を出発。いつものように乗合タクシーを使う。
既に3人の乗客が居て私が最後。
しかし、タクシーは市内と反対方向に向かう。
何か荷物でも積むのだろうか・・・。
出口加工区の辺りまで来て一人下車。一人足りなくなった。
なんだよ、妙な仕切り方する運転手だな・・・。
電話で既に確認してあったのか、次なる乗客を拾いにタクシーは一目散に走る。
徐行しているとカップルが近づいてきた。
彼氏が彼女を見送りに来たのか、と思いきや二人共乗り込んできた。
後部座席に4人乗り状態である!
私は窮屈な体勢で後部座席の真ん中に座るハメになった。
おいおい、勘弁してくれよ。
安盛デパートの前で彼氏が降りた。
やっと市内へ向けて出発である。
大連湾を過ぎたあたりで急激な便意に襲われた。
昼間、ひどい下痢で3度ほどトイレに行っていた。
バスや電車では長い時間がかかると思いタクシーにしたのだが裏目に出た。
まさか開発区内でこれほど時間をロスするとは思わなかったのだ。
さらに後部座席中央での無理な体勢である。腸に重く負担がのしかかる。
トンネルを通り過ぎる頃には真っ白に燃え尽きそうになっていた・・・。
もはや人間としてのメンツの闘いである。
香炉磯に着く頃にはいったん落ち着いていた。
一瞬、香炉磯駅の近くで降ろしてもらおうかという考えがよぎったが、香炉磯周
辺は渋滞する。
車が身動きできなくなるのはなんとしても避けなければならない。
なんとか耐えられそうなので香炉磯はスルーした。
しかし、腸内の繊毛運動は非情である。香炉磯をちょっと過ぎたあたりから「セ
カンド・インパクト」がやってきた・・・。
もはや形容しがたい苦しみ。頭の中は肛門の筋肉を制御することだけでいっぱい
になっている。
追い打ちを掛けるように車は港湾広場方面へ向かう。私の目的地である友好広場
は後回しだ。
二七広場で降りる乗客がいるのだ。
こうなったら手近なホテルで降ろしてもらおう。フラマでいいや。でもフラマの
1F、どこにトイレあったっけ?
二七広場に着いた。
目の前に大衆食堂を発見。運転手に「降りる」と告げる。15元渡して車を降りた。
冷静にかつ迅速に食堂に入る。
食堂内を一瞥し、トイレの場所を確認。先客アリの可能性も考え、必要以上の期
待をせずにトイレへと歩く。
二つある個室の内一つは故障中。残りの一つは空室だった。
この時ばかりは神に大いなる感謝を捧げた。
用を足した後、店内へ戻る。
もう夕食の時間である。何か食べていこう。
料理を見る。いわゆるバイキング形式。
正直、あまり食べたいと思う料理が見あたらない。
それほど空腹でもないし・・・、なにより極度の緊張状態から解放されて足腰が
ふらついている。
申し訳ないなと思いつつ、店を出た。
今度は普通のタクシーに乗って目的地の友好広場へと向かう。
結果的に8元の浪費だがメンツを失うよりはマシである。
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