2007年11月13日火曜日

オフラインのウイルス駆除ソフト、意外と無いもんだね・・・

オフラインのウイルス駆除ソフト、意外と無いもんだね・・・


外注で使っているデザイナーのパソコンがウイルスに感染した。
前にも同じことがあって、OSの再インストールをしたそうだ。
彼の自宅兼作業場にはネット環境が無い。
ウイルスは大抵ネット経由で進入してくるから、「ネットにつながない」という
のはある意味正しい対応だ。日本の知り合いのデザイナーも敢えてネットにつな
がず仕事をしている。


ところがウイルスの進入はネットばかりとは限らない。
CD-RやDVD-R、USBメモリや持ち運び用ハードディスクドライブなど、デザイン素
材はさまざまなメディアで持ち込まれる。
もちろんデザイナーが使っているパソコンには強力なウイルス駆除ソフトがイン
ストールされているのだが、私の持ち込んだ移動用ハードディスクドライブは感
染してしまった。


なぜこういうことが起こるのだろうか。
ウイルスは日進月歩で進化しているプログラムである。
OSやウイルス駆除ソフトのセキュリティの甘い所を見つけては、次々と新しいウ
イルスが開発される。
ウイルス駆除ソフトは最新のウイルスに対抗するためには、最新の「定義ファイ
ル」を必要とする。
最新の定義ファイルがあれば、新種のウイルスでも駆除できる。


ここで問題なのは新種の定義ファイルはネットワークにつないだ状態でないと供
給されないという点だ。
つまりオフラインのパソコンでは定義ファイルが更新されていないので最新のウ
イルスに対して無防備である。
デザイナーのパソコンがウイルスに感染してしまっていたのはこのためである。


一度感染してしまったパソコンはネットにつながないとウイルスを駆除できない。
なんとも皮肉な話である。
ネットにつながなくともオフラインでウイルスを駆除する方法はないものか?
究極の手段はハードディスクの初期化&OSとソフトウェアの再インストールであ
る。
しかし、それでは時間がかかりすぎて面倒だ。
別の場所で最新の定義ファイルだけをダウンロードして、USBメモリ等からそれ
を問題のパソコンにインストールできないものだろうか?ウイルス駆除ソフトの
種類によっては定義ファイルだけあとからロードさせることができるものもある。
しかし、世はネット時代。オンラインでないと正しく定義ファイルをロードでき
ないウイルス駆除ソフトが多い。


去年までは「Antidote」と呼ばれるオフラインでも使用できるウイルス駆除ソフ
トがあった。
しかし、現在は更新が止まってしまっている状態だ。これでは最新のウイルスに
対応できない。
唯一ましかなと思ったのがマカフィーのStingerというソフト。


http://www.mcafee.com/japan/security/stinger.asp


流行っているウイルスのみに対応した駆除ソフトだ。
これをオンラインのパソコンでダウンロードして、USBメモリ経由で問題のオフ
ラインのパソコンにインストールする。既にインストールされている駆除ソフト
と組み合わせて使えば、万全とは言えないまでも、相当数のウイルスを駆除でき
ると思われる。
今度、仕事の時はコレを持っていってみるとしよう。

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