2008年7月29日火曜日

散々な一日・・・

朝、部下からの電話で起こされる。
思えば、これがすべての始まりだった・・・

仕事で急に瓦房店へ行くことになったという。
そんなことは聞いてないぞ。何?今朝決まった?
取引先の社長から電話があって、今日瓦房店行けますか?と質問されて、ハイと
答えてしまったらしい。


なんで、上司に確認せず返事するかなぁ。


部下は、本日その同じ取引先へ大事な納品があったのだ。
私は部下に頼めない種類の仕事を抱えており、生産から納品までを彼に任してい
たのだ。
検品と発送・納品立会いはおそらく午後だろう。
工場へは別の用事で午後行くので、その時に対応するしかない。


今朝、一番に片付けなければならない仕事は日本のクライアントが要求してきた
資料を揃えて送ること。
クライアントは金曜の夜に要求してきて、月曜の朝に送って欲しいという。
無茶な話だ。
土曜日に取引先の工場へ行って、資料を用意して欲しいと頼む。
一部、コピーするには上司の許可が必要な資料があるとかで、月曜日の朝までに
用意してもらう約束をしていた。


タクシーに乗って工場へ到着。
すぐとんぼ返りするつもりでタクシーを待たせたままにしておく。
出がけに電話を入れておいて「今から行くから」と言っておいたにも関わらず担
当者が不在・・・。
しばらく待っていると担当者がやってきた。
頼んでおいた資料は?
要求しておいた半分しか用意されていない。
今、ファックスで送られてくるから、ちょっと待ってください、とのこと。


もうすぐ10時である。約束したのは「月曜日の朝まで」だったはずだ。
クライアントからの電話。
もうすぐ送りますから、少々お待ち下さい・・・
タクシーの運転手も待たされて不機嫌だ。
部下からの電話。
10時頃に納品されるとのこと。
なんだ?どういうこと?
トラックがもう工場を出たそうだ。
いかん。このままでは納品に立ち会えない。
というか、部下は出荷に立ち会っていないわけで、数量とか大丈夫なのだろう
か?一抹の不安がよぎる。
とにかくできる限り急いで納品先まで行くと伝える。


やっと来た。
急いでタクシーに乗り込む。
結局、タクシーのメーターによれば、18分間停車してことになる。
当然、停車時間も課金されている。
急いで、家に戻る。


資料を各ページすべてデジカメで撮影し、Photoshopで常識的なファイルサイズ
に縮小する。
出来上がったら、メール送信開始!


ストンッ。


不気味な音。
停電である・・・


マジで勘弁して欲しい。
いわゆるオリンピック停電というやつ。
メールが送れないではないかっ!
クライアントが待っているのに!


クライアントからの電話。
事情を説明。
ネットカフェからでもメール送信しますので、もうちょっとだけ待ってください、
と伝える。
本当は地区まるごと停電しているので、近所のネットカフェは使えない。
どうする?


そうだ!納品先のお客さまの工場からメールさせていただこう。
納品も立ち会えて一石二鳥である。


さっそく、開発区の工場へ向かう。
が、停電だということを忘れていた。
14階からの階段を一生懸命下りていく。


寄る年波には勝てない。
下り終わった足が笑っている。


案の定、納品は既に終わっていた。
数量や品質は問題なさそうだが、中敷きの用紙を忘れていたそうだ。
忘れやすい材料だから、わざわざ契約書にも明記したのにコレである。
生産現場、出荷時、納品時とすべて立ち会わないとこういうミスが必ず起こる。
本当に中国でのビジネスは難しいと痛感させられる瞬間である。
部下に翌朝の納品の指示を出す。


お客様に頼んでメールをさせてもらう。
メールを送り終わった頃に、日本のクライアントから電話。
送り終わったことを告げる。


急いで家に戻る。
午后、契約をしなければならない商品サンプルの設計図を書かなければならない。
急ぎのサンプルだ。


一時間で仕上げた後、今度は市内へ向かう。
なんとか夕方4時前に到着したが、例によって総経理室で結構待たされる。
やっと順番がやってきて、総経理に私のつたない中国語で要求事項を説明する。
説明をしている途中でも電話の邪魔が入る。
相手の電話だから、私がどうこう言える問題ではない。


電話が終わったところで説明を再開。
やっと契約手続きに入る。
契約書を書いているところで、また邪魔が入る。
従業員だ。
領収書にサインを欲しいらしい。
日本では、客がいる場所で割り込むのは、余程急を要する事だけだが、中国では
おかまいなしである。


領収書が終わったと思ったら、今度は別の客が来た。
総経理が招き入れる。
一応向こうはお客がいるから、と遠慮する。
だが、余程大事な顧客なのだろう、総経理は没問題と言いながら客を招き入れる。
どうせオレは大事な客じゃないですよ・・・


なにやら領収書らしきものを出している。
つまり客が代金を支払いに来たということだ。
それは確かに大事なことだ。
なにしろもうすぐ退社時刻である。経理担当者が帰ってしまってからでは小切手
が切れない。
中国で仕事をしていると、商業習慣というか一連のやり方というのがだんだんわ
かってくる。そういう事情を理解しているから、割り込まれても腹は立たない。
日本からの出張者だったら立腹するケースだろうか。


いや、客にちゃんと説明すればいいのだ。
こうこう、こういう事情でこちらのお客様を先に対応させていただきます、と言
えば、わかりました、どうぞどうぞ、と簡単に済む話だ。
だが、その総経理は全く説明しない。
説明しても私の中国語能力では聞き取れないと思ったのか?それとも、これぐら
いのこと、いちいち説明せんでもわかるだろう?とでも思ったのか。


やっと契約手続きが完了。
それで、いさ設計図を渡そうとデザインルームに行くと、スタッフが誰もいない。
全員仕事を終えて退社してしまった・・・
おいおいどうするんだよ〜


結局、設計図は担当者へメールで送ることにした。
でも、出来上がりは明後日になるという。
あーぁ、お客さんにまた謝らなきゃ・・・。(向こうの希望納期は明日だった)


次はポスター屋さんに向かう。
頼んでいたポスターの印刷ができあがっているハズ。
それと、新たに印刷物を頼まないといけない。
パラパラと雨が降っている。これじゃポスター持って帰れないな・・・。


着いてみると、担当者の部長さんがいない。
しかたがないので昨日会った女の子に新しい印刷物のことを説明し、データを見
てもらう。おおよその見積を出してもらい、あとは明日の午后に取りに来るから
と言って、おまかせする。


外へ出て食事。ラーメンを食べる。


さて、この後の行動予定を考えてみる。
そうしたら大事なことに気がついた。


お金が足らない・・・


もし、この後、夜から開始する設計の仕事に立ち会っていたら、確実に夜10過ぎ
に市内を出発する。
そして金州まで帰るとなれば・・・、全線タクシーだ。
軽く100元は超える。
だが、持ち合わせは100元。


こりゃダメだ・・・・


そんなわけで、設計師に電話を入れ、今夜の仕事をキャンセルと漣拓。
バスに乗って開発区まで戻ってきた。


いったい何のために市内へ行ったのだろう・・・。


本当に散々な一日だった

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