2008年4月14日月曜日

Panasonic Let's Note CF-W2B ハードディスク交換

Panasonic Let's Note CF-W2B ハードディスク交換


仕事で使っていたノートPCのハードディスクが壊れたことは先日ブログにも書い
た。
昨日は日曜日ということで、修理にチャレンジしてみた。


メインで使っているノートPC「Thinkpad」ならば「修理にチャレンジ」なんて大
げさな表現は全く必要ない。ネジを一本外せばハードディスクは簡単に取り出せ
るからだ。
ところがCF-W2BというパナソニックのノートPCはメモリ増設の際、電子城に持ち
込んだら「開不良(開けられない)」とさじを投げられたぐらい特殊な代物なの
だ。


今回壊れたのはハードディスク。日本でメーカー修理に出すと5〜6万円はかか
る。
ノートPC用のハードディスクが実質数千円というご時世に強気な商売である。
人が作ったものなら絶対人によって開けられるハズ。
ネットを調べた結果、偉大な先人によってCD-W2のハードディスク交換手順の情
報が公開されていた。


Let's Note CF-W2のHDD交換
http://homepage1.nifty.com/ikehouse/freetalk/2006/0039/index.html


まず、始めにハードディスクの選定である。
記事で成功したのは日立のハードディスク。
電子城で探してみたところ、日立製のハードディスクは無かった。
サムソンならある、という。
無いものは仕方ない。サムソンを買った。
MP0804Hという型番。80GBのモデル。
サムソンで成功する保証は無い。でもそれしか入手できないのだからやってみる
しかない。
いわゆる「賭け」である。


次にハードディスクを改造しなければならない。
CF-W2に搭載されているハードディスクは5Vと3.3Vの二つの電源を使う特殊なタ
イプ。(だから修理費が高いのだろうか)
市販のハードディスクは5V一つの電源だけで動作するので、ちょっと改造する必
要がある。
と言っても、接続端子のピンを2本折るだけだ。
ただし、この時点でそのハードディスクが初期不良で動作しなくとも返品できな
くなる。
二番目の「賭け」だ。


電子城から戻ってさっそくノートPCのネジを外しにかかる。
Thinkpadならわずか1本のネジを外せば済むが、CF-W2は20数本のネジを外す。
上記ページの記述通り、ネジをテープの上にキレイに並べる。後でちゃんと戻せ
るように。


問題発生!
どうしても背面のネジが一本外れない。
ネジ山がナメられている。
こういうネジはもう破壊する覚悟で、ニッパーでネジの皿部分をつかみ、無理矢
理回す。
だが、ニッパーの刃がなかなか食い込まない。
妻が心配そうに見ている。
手が痛くなってきた。


妻が近所のNOKIAショップへパソコンを持って行った。
携帯電話を開ける特殊な工具でネジを回してもらおうという作戦だ。
しばらくして妻が戻ってきた。
「開不良!」
うむ。ダメだったか・・・。
しかし、よく見ると少しネジが持ち上がっている。少しは回ったのだろうか?
精密ドライバーの最小のマイナスタイプをネジに差し込み、上から強く押さえつ
け、精密ドライバーの軸をラジオペンチで挟んで慎重に動かしてみた。


おっ、回った!


一本のネジと格闘すること2時間。
ついにノートPCを分解することができた。


さっそくハードディスクを交換。
ネジを締めてもう一度組み立てる。
組み立てなくとも電源を入れてハードディスクが動くかどうか確認すれば良さそ
うと思うが、実はCF-W2の電源ボタンは特殊な構造で、分解する時、わざわざガ
ムテープで固定しておかないと、部品が数点外れて飛び散ってしまうのだ。だか
ら最後まで組み立ててからでないと、電源すら入れられない。


電源を入れてみた。
BIOS画面を起動。


ハードディスクが認識されていない・・・。
やはりサムソンではダメか・・・。


とんだ無駄遣いをした・・・と憔悴した気持ちでいたが、一つだけ試してみよう
とUSBメモリを取り出した。
USBメモリには先日、Linuxをインストールしておいたのだ。
USBメモリを差して電源を入れる。


Linuxが起動した。


これなら仕事ができるな。仕方がないこれで行くか・・・。


だが、あきらめの悪い私はもう一度20数本のネジを外して点検してみることにし
た。
ハードディスクのコネクタを逆さまに差したのだろうか?
とコネクタに手をかけた際、配線フィルムがポロッと取れた。


なんだぁ、これが原因かぁ。


じゃ、さっそく配線フィルムを差し直そう、と思いきや、基板の内側、見えない
ところにコネクタがあるらしい。これでは基板を外さないと差し込めないぞ。
仕方ないので基板につながれているハーネス類をすべて外し、ネジ2本を外して、
基板をやっと外せた。


ちゃんと元に戻せるだろうか・・・


一抹の不安を抱えつつも、もう一度組み立て直す。
最後の一本のネジを取り付けた後、電源を入れる。


やった!ハードディスクが認識されている。
ちゃんと80GBと表示されている。


ハードディスクの交換成功である。


ところが一つ問題が発生した。
ノートPCを閉じた時にロックがかからなくなった。
爪を引っ張るバネが外れたようだ・・・。


また分解である。


外れたネジを見つけた。
一番細い精密ドライバーでバネを爪の部品に引っかける。
2回失敗して、3回目にやっと成功。


組み立てである。


電源投入。
画面に問題なし。
ロックもちゃんとかかる。


が、DVDドライブが開かない!
開閉のスイッチのバネが外れたようだ・・・。


また分解である。


バネを引っかけた。


また組み立てである。


何回バラして組み立てただろうか。
もう忘れた。
電源投入。
ハードディスクの認識問題無し。
DVDドライブの開閉問題無し。
液晶画面の開閉問題無し。


修理完了である。


夕方4時から初めて気がついたら夜の10時。

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