金州といっても極めて開発区寄り。
たぶん6月に開通するであろう新しい軽軌では開発区から二つめの駅で降りる。
「桃園」という場所。
エロゲで登場しそうな地名だが、まぁわかりやすくていいや。
高層マンションは全部で4棟あって、私たちの部屋は道路側に面した建物の一つ
にある。
一つの建物には4つの単元(区画)がある。当然入口も4つあり、エレベータも
各単元に一基ずつ合計四基ある。
各入口は電子ロックのセキュリティで、カードキーでドアを開閉する。外来者は
部屋番号を入力し、カメラ付きのインターフォンで確認された後、ドアを開けて
もらうしくみ。
私たちの住む部屋は14階で、そのフロアには3世帯の部屋がある。
しかし、他の部屋は内装工事中で、住んでいるのは私たちだけである。
昼間は工事の音が多少やかましいが、夜は静かなもの。
窓辺から見る夜景はそれなりにキレイで、夜景を見ながらお茶していると「やっ
たるでぇ!」というちょっとした向上心(やる気)が生まれてくる、そんな場所
である。
住んでいる人は少ないのか、あまりエレベータで出会うことはない。
以前のマンションはカラオケ関係のおねーさんがたくさん住んでいて華やかな雰
囲気があったが、金州のような田舎ではそういう方々は見かけない。
実はお手伝いさんの家がすぐ近所にあり、いままで開発区まで自転車で通勤して
たそうだが、今度は徒歩で済むので楽になったハズ。
私の仕事でも新しくできる工場はすぐ裏手にあり、事務所もそこへ移動する。
実に便利な場所なのである。
インターフォン付きのマンションに住むのはこれで二回目。
中国に来てからは初めてである。
お手伝いさんや妻の友達が来るとインターフォンで応対するのだが、解錠はボタ
ンを一つ押すだけでできるのだが、その後インターフォンをどうやって閉じる
(通話を終わらせる)のかがわからない。
ボタンをすべて押してみたが閉じる様子がない。
一分ぐらいすると自動的に閉じるみたいだ。
続けて人が来たときはどうするのだろうか?
閉じるまでの一分間、こちらの生活音が一階のインターフォンに垂れ流しなのも
気になる。
部屋を下見した時にすでにわかっていたことだが、新しい部屋にはベランダが無
い。
洗濯物を干すために物干し台を設置することで大家に了解をとっておいたが、自
分たちで手配しないといけない。
工事の人が来た。
窓から外へ出て、ドリルで外壁に穴を空ける。
文字にするとたいしたことなさそうだが、ちなみにウチの部屋は14階である。
窓枠に一応小さな足場はあるが、命綱は無し。
そういえば窓ふきのおばさんも命綱無しで外へ出て窓拭いてたっけ・・・。
こうして無事物干し台が取り付けられたのだが、高所恐怖症の私はこの物干し台
に物を干すことはできない、と妻に宣言した。よーするに物を干すときは貴方が
やってください、ということ。
このように金州での新しい生活は順調?である。
0 件のコメント:
コメントを投稿