「電子カルテのシステムが立ち上がらない」
昨年9月5日朝、外来患者の受け付け開始を控えた千葉大付属病院(千葉市)
の各診療科から、高林克日己(かつひこ)・企画情報部長の電話に緊急連絡が殺
到した。
原因はウイルスの感染だ。システムにつながるパソコン1200台がダウンし
た。カルテはバックアップされていたが、システムが動かず、診療科は投薬や検
査の指示を書類で行わざるを得ない。診療は遅れ、4時間待ちの患者も出た。
発端は午前4時20分、看護師が人体図を探すため、中国の学術サイトを閲覧
したことだとみられる。そのサイトには約60種類のウイルスが仕込まれていた。
病院は大手メーカーの企業向けウイルス対策ソフトを導入し、メーカーが一括管
理して最新版にバージョンアップしていた。それなのに感染したのは、「半数の
ウイルスはメーカーも把握しておらず、対応できなかった」(同病院)からだ。
http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20080306nt05.htm
欧米のアンチウイルスソフトでは、たぶん中国産のウイルスへはほとんど無防備
だと思う。
おそらく中国は世界一、コンピュータ・ウイルスが蔓延している国ではないだろ
うか。
それだけにウイルス対策ソフトの競争も激しい。
印刷関係の会社でよく使われているのはKasperskyと金山(Kingsoft)。
USBメモリや外付けハードディスクなど、さまざまなメディアで印刷素材は持ち
込まれるが、それらを通じてウイルスに感染し、仕事に支障を来しては一大事で
ある。だから、強力なウイルス対策ソフトでしっかりガードしているわけだ。
今回の事件の原因は、看護しが中国の学術サイトを閲覧したためだそうで、中国
製ウイルス対策ソフトがインストールされていれば防げたと思われる。
Kingsoftは日本でも販売されているし、最近は無料化されたので、これを機会に
ぜひインストールしておくといいかも知れない。
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