2008年3月21日金曜日

ソニー・エリクソン、ドコモ向け携帯・定番機から撤退

 ソニー・エリクソンが、NTTドコモ向け携帯電話端末の定番シリーズから撤
退することが分かった。


 高機能モデルの900番台シリーズでは「906」を最後に開発を取りやめ、
標準的な機能を持つ700番台シリーズも現行モデルの「705」を最後の機種
とする。ドコモ向け端末は、他社から基幹部品を調達して販売を継続することを
検討しているが、日本市場での販売は縮小する見通しだ。


 同社はソニーとスウェーデン・エリクソンとの合弁会社。音楽再生機能付き携
帯で人気を集めたが、調査会社MM総研によると、2006年度の国内出荷台数
は394万台でシェア(市場占有率)は6位にとどまっていた。


 一方、調査会社IDCジャパンによると、07年の世界出荷台数は前年比3
8・4%増の1億300万台と急速に伸ばしている。開発コストが高い国内市場
の販売モデルを減らし、成長市場の海外に経営資源を集中させるのが狙いとみら
れる。


(2008年3月17日 読売新聞)
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いつまでも日本市場にしがみついていても仕方ないだろうねぇ。ソニエリの判断
は当然か。


大連のケータイショップで見かける日本ブランドってソニエリだけだし・・・
(昔はNECとか見かけたんだけど)。
軽軌やバス乗っていて女の子がソニエリ持ってるのよく見かける。ウォークマン
携帯。
男性はPDAタイプの大型ストレート携帯持ってるのよく見かけるなぁ。


ちなみに私は二代続けてソリエリです。(Z200とZ300)
丸いデザインのやつ。
液晶は今時128×128ドット。
通話とメールしかしないから、まぁこれで充分。


日本の携帯、大連で使いたいと思うこともあります。
電子手帳機能とかね、便利そうだし。
SIMロック解除とかで中国移動のSIMカードが使えるようになっても、メールが中
国語対応してないとか問題あるみたいですね。
中のプログラムを中国仕様に入れ替えると、今度は日本語の便利なアプリケーシ
ョンが無くなっちゃ足りとか・・・。
初めから多国語仕様の携帯を出して欲しいものです。
もちろん日本語を含んだやつ。


日本が欧州米国で使われているGSMでなくPCDというローカルな通話方式を選んで
しまったのがそもそもの不幸の始まり。
携帯電話に関しては、ホント鎖国状態だった。
CDMA方式になってきてからは海外の携帯も使えるようになったけど、中国のよう
に街中のキオスクで気軽にSIMカードを買えるわけでもなく、旅行で日本に来た
外国人は、公衆電話を使うか、高いレンタル電話を借りなきゃならない・・・。


こういうのは日本に住んでいたときは気づかなかったけど、外国に住むようにな
って、「日本へ行く」ようになってわかった。日本のキャリア(ドコモ、au、ソ
フトバンク)は閉鎖的だ、と。


世界的に類を見ないほど高機能な電話機を驚くべき安さで販売する日本市場。
でもそれは毎月引き落とされる高い通信費用で回収されるから成り立ついびつな
ビジネスモデル。
キャリアからの厳しいコスト要求、日本市場だけしか使えない、やたら高機能な
電話機を短期間で開発させられるメーカー・・・。


「もう、やってらんねぇよ」


ってのが本音でしょうねぇ。
ソニーはエリクソンと組んで、海外で一定のポジションを確保してから日本に乗
り込んできた。
日本市場はほとんどのユーザーが利用しない(使いこなせない)ような機能を詰
め込んだ電話機を薄利でキャリアに納品しなきゃならない。一方海外では、独自
の販売網を構築できて、直営店も出せて、日本市場じゃあり得ないようなシンプ
ルな機能のモデルでも販売できて、日本じゃ赤字だけど、海外じゃ黒字。まとも
な経営者なら当然日本市場を切り捨てますね。


ソニエリは海外でシェアがあるからいいけど、他のメーカーはこれからどうする
のかな?

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