2008年2月9日土曜日

倖田さんの「羊水」発言で番組ディレクターら社内処分

ま、当然だよね。という感じ。


かつて放送の現場で編集の仕事やってたことがある。
ナレータは原稿に書かれたこと以外はしゃべらなくて編集楽。
タレントはアドリブでとりとめのない話をポンポン出してくるが、編集でつじつ
ま合わせをするのは私の仕事の一つだった。
で、ニュース記事には出てきてないけど、普通はマネージャーが編集の現場に立
ち会ってるわけで、ヤバそうな発言はカットの指示を出すのが当たり前だった。
今のマネージャーはそういうことにも気づかないのかなぁ・・・。


で、たまに出来の悪いマネージャーだったりすると、あとでこっちに責任なすり
つけられるのも困るから、「コレどうしますか?」「カットしましょうか?」っ
てこちらから確認してた。
「面白いから残しましょう」って言う場合もあったが、心配性な私は「視聴者か
ら*****っていう抗議入るかも知れませんよ」と指摘すると、「じゃ、やっ
ぱり止めときましょう」ということになる。


世渡りの上手なマネージャーの場合、「ヤバイ箇所あったら適当に編集しちゃっ
てください」って最初に言って、責任回避しちゃうんだよね。
そうすると私らは必死になって編集しなきゃならない。一言一句聞き漏らさず編
集したのを思い出した。


アイドルやタレントは周りのスタッフによって演出され創られたモノなのだ。


本当に楽な仕事なのは演歌歌手。
あの方々の実力は並大抵じゃない。
「こうして欲しい」という主張は的確で無理無駄がない。


アイドルやタレントには多くのスタッフが関わっている。
誰かがヘマをすれば皆が迷惑する。運命共同体だ。
結局は今回のこともスタッフに「想像力」「常識」「視聴者の感覚」が足りなか
ったことによる自業自得だと思う。
「誰かが止めるだろう」という無責任さもあったかも知れない。


「オマエが止めなければ、いったい誰が止めるんだ?」


って感じだけど。

NHKではまずこういうことは起こらない。
ドキュメンタリーのMA(音編集)での出来事。
プレビューではお偉いさん4〜5人が立ち会い、厳しいチェックが入る。
あら探しをするのが得意な人たちだ。
ただし皆さん現場からのたたき上げであるから理不尽な修正要求はない。
編集でどうしても切れないような箇所は、アナウンサーを再び連れてきて、その
場でディレクターに原稿を書かせ、読ませる。
OKが出たら録音。
出来上がった番組は本当に何回もの再放送に耐えうるしっかりしたものとなる。


結局大事なのは局内でのチェック体勢。
ディレクター一人に責任負わせて、本番放送前にノーチェックというのが間違っ
てる。


と、生放送嫌いな私が言ってみた・・・

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