例によってなかなか来ない。
やっと来た。
商談に行くと言う。
一緒について行く。
工場の前。
商談相手が道端に無造作に置かれた昔の小学校の木の机を一回り大きくしたよう
なヤツの前で座っている。
おかっぱ頭の若い女性。少女と言っても差し支えないくらい。
さっそく社長が商談に入る。
側でじっと聞き入る私。
突然一人の若いチンピラ風の男性がやってくる。
どうやら彼女の弟みたいだ。
借金取りに追われているらしい。
必死に助けてくれと彼女に懇願している。
商談どころではなくなった。
また日を改めて、ということでその場を去る私たち。
日が変わって、再び工場の前の道。
同じ木の机の前に例の女性が座っている。
商談を開始。
しばらくすると、社長のケータイに電話がかかってきた。
電話で話し込む社長。
商談の続きを頼む、と言われ、社長はどこかへ行ってしまった。
商談を再開。
すると、また例の弟クンがやってきた。
必死の形相である。
借金取りに追われていると泣いて訴える彼。
そこへ借金取りが現れた。
いかにもその筋の人という感じ。見ているこっちもびびる。
逃げようとする弟クン。それを引き留めるお姉さん。
ちゃんと話し合いましょ、と言ってる。
三人でなにやら話し合っている。
距離を置く私。
時折、借金取り男の怒声が聞こえる。
私も震え上がる。
埒のあかない話し合いに借金取り男がついにキレる。
何かを取り出した。
男の持つホースの先からチョロチョロと火が出ている。
たまたま目の前を子供と犬を連れて散歩している近所のお母さんが通りかかる。
借金取り男は狙いを定めて犬に火炎放射。
犬は一気に燃え上がり、形容しがたい断末魔の叫びを上げる。
それを見て、散り散りになって逃げる私たち。
マジでシャレにならん。
後ろで「ゴォォォ」「グォォォ」と火炎放射の恐ろしい音が聞こえる。
逃げまどう人々。
一緒に隠れた子供たちの泣き叫ぶ・・・
ほらっ。大きな声を出すと見つかるよ。泣いちゃダメだ。
と、子供たちをたしなめる私。
それでも子供たちは泣きやまない・・・
困った・・・。
このままではあの火炎放射男に見つかってしまう。
どうすればいい・・・。
子供たちの泣き声がリフレイン・・・
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と、ここで突然目覚める。
息子が泣いている。
時計を見ると朝の7時半。
もぞもぞと妻が起き出し、息子に授乳する。
そうか・・・。夢だったか・・・。
なんでこんな夢を見たんだろう。
昨夜の新年会でお客さんの一人が、現地の私たちでも行かないような裏通りの店
へ、夜遅く平気でぶらぶらと行ってきた話を聞いて、最近大連では夜遅く事件に
巻き込まれることが多いですから、そういう所へ行っちゃダメですよ、みたいな
事を言ってたんだよな。
日本の常識は中国では通用しないから、突然相手が豹変して信じられないような
行動をすることがある、みたいな話。
たぶん、コレが変な夢の原因。
私が窮地に立たされる時、社長が側にいないのはいつものこと(笑)。
人が大事な商談をしている時に、割り込んできて別の要件を話し始める客人。
印刷工場ではよくあること。
その辺、妙にリアリティがある。
せっかくの正月休みなのに仕事の夢見るなんて、なんか損した気分だ。
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