11日からずっと休みが無い。
昨夜も市内での仕事があり、家に戻ったのは深夜2時。
一昨日から子供が熱を出しており、プライベートでも忙しい。
ただ今、抱えている仕事が多くて、しかも比較的に納期が迫っていて、毎日いろ
いろこなさなければならない。
仕事というのは結果がすべてで、途中経過というのはあまり重要視されない。
最近「理不尽」というか「やってらんねーよっ!」的な仕事が二つあった。
日本で作ったデザインデータを渡されて、それを元に中文版を作る、という仕事
なのだが、だいたいエライ人たちは現場の事情とか知らない。
DTPのデータというのは環境(パソコンやソフトウェア)が違うと激しく互換性が
無いのだ。
まず渡されたメディアがMO(光磁気ディスク)という点で既に終わっている。
私が最後にMOを見たのは5年前だ。中国のデザイン会社ではもう使われていない。
現在、デザインデータは「DVD-R」「USBメモリ」「外付けハードディスクドライ
ブ」のいずれかでやりとりされる。
各ファイル名に日本語や2バイト系(全角)の数字を使っているのは致命的だった。
パソコン全般に言えることだが、ファイル名はASCII(半角英数文字)で入力する
のは基本中の基本である。
デザイン会社のマックでフォルダを開いたところ、見事に各ファイル名の日本語
は化けまくっていた。
ファイル名が化けるとどうなるか。
Illustratorで読み込むべき写真ファイルとかが読み込めなくなる。
各ページに写真素材が10点ぐらいで合計32ページ。
半分ぐらいの写真はファイル名が文字化けしていてリンク切れ。行方不明。
こうなるとたちの悪いジグソーパズル状態である。
ジグソーパズルならまだいい。箱に完成した場合の写真の見本が載っている。
今回渡されたデータには各ページの完成JPGファイルが添付されていない。
もっと言うと、Illustratorのアウトライン取ったファイルも添付されていない。
完全に素人の仕事だ。
つまり完成した形がわからないジグソーパズルを解くような仕事だったのである。
一応社長にどれだけ大変だったかは説明したが、大事なことは日本から渡された
素材を使って、ちゃんと中文版が出来上がったという事実だ。
たぶん日本のデザイン会社なら普通にマックを使っていて、MOドライブも未だに
使ってたりして、今回のようなケースでもとりあえず素材は問題なく読み込める
のだろうが、中国語がからんできて、しかも中国という制限のある環境で「結果
を出す」というのがどれだけ大変なことか。
DTPを生業としている方ならご理解いただけると思うのだが・・・。
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