2008年2月20日水曜日

発熱

息子が熱を出して三日目になる。


38度を超えた時点で病院に連れて行って診察。
昨日は近所の児童病院と開発区医院の二つに行ってきた。
たくさんの薬を処方され、嫌がる息子をなだめながら座薬を入れてみたり、もち
ろん飲み薬も与えてみるも・・・、なかなか熱が下がらない。


今朝、熱を測ってみると39度。
こりゃヤバイと、近所の児童病院へ行き、点滴することを決断。


赤ちゃんの場合、大人のように腕から点滴するわけにはいかない。理由は血管が
細すぎるから。
ではどうするか?と言うと、頭の血管から点滴するのだ。
病院では生後数ヶ月の赤ちゃん数人が頭から点滴を受けていた。


頭に針を刺す場合は看護婦さん二人がかり。
一人は頭を動かさないようにしっかり押さえつける。
万が一刺し間違えたらシャレにならないから当然だ。
「チクッ」とするから当然子供は泣き出す。
我慢してもらうしかない。高熱が続けば命にかかわる。解熱しないとね。


点滴は3本。
長い時間がかかるので、妻に携帯電話を渡し、帰宅する時はお手伝いさんを呼ぶ
ように言付けた。
私は市内の工場へ向かう。
本当は付き添っていてあげたいのだが、仕事の納期が迫っている。いつもなら部
下にまかせられる内容の仕事だが、部下は別の工場での検品作業に行っている。
私が行くしかない。


以前、妻から半分冗談でこんな質問を受けた。


「仕事と家庭、どっちが大事なの?」


「どちらも重要だ」と答えたら「どうしてもどちらか選べ」と言われた。


世の女性の皆さんに言いたいのだが、この質問は卑怯である。
もし仕事が無くても暮らしていけるだけの財産があるなら迷わず「家庭」と答え
られる。
しかし、そうでない場合、特に大事な局面で家庭を優先し仕事を放棄したら、た
ぶん職を失う。
職を失うということは家庭を維持することができなくなるということでもある。


今の日本では、一時でも家庭の事情で仕事を放棄したら、解雇されても仕方がな
いというせっぱ詰まった雰囲気がある。
一度職を失ったら、以前の生活を維持していけるだけの仕事に就くのは容易なこ
とではない。
だから、「仕事と家庭、どっちが大事なの?」という質問は男性にとって非常に
酷なのだ。


結局私はその質問に対して「家庭」と答えた。
日本での様々な経験と、中国へ来てからの経験、現在の中国語能力を持ってすれ
ば、今の生活を維持していけるだけの仕事に就くことは容易いと思えたからだ。
幸い、現在の会社の社長は理解がある方で、仕事のやり方に関しては、かなりの
裁量をいただいている。
また、毎日料理を作ってくれるお手伝いさんや、私や妻の友人がいろいろと助け
てくれるので、これから起こるかも知れない様々な問題にも対処できるという自
信が持てた。


とは言うものの、妻には今回の貿易が成功すれば、会社はより安定し、私たちの
生活も安定するから、もう少し辛抱して欲しいと伝えておいた。

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