2008年2月13日水曜日

小霊通

小霊通(PHS)の契約数が伸び悩んでいるらしい。


それでも2006年の4月段階では8,700万件以上の契約者がいたそうで、とんでも
ない数である。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0417&f=it_0417_001.shtml


記事によればケータイは順調に新規契約数を伸ばしているのに対し、小霊通は
新規加入者数がマイナスになってしまったという。
このまま小霊通は日本のPHSと同じ運命をたどるのか?

小霊通のメリットは二つある。
「安い」と「音が良い」だ。
「安い」は本体価格。例えば300元くらいから電話機を買える。200元分の通話
料込みなので、実質本体価格は100元程度である。
通話料金も「安い」。1分0.1元以下。元々固定電話の延長用端末という位置づ
けだから、料金も安めに抑えられている。ちなみに普通の携帯電話は一番安い契
約でも1分0.2元である。
「音が良い」はもちろん通話音質のこと。夕方近くになると妻から電話がかか
ってくるが、自宅の固定電話からの通話は実にクリアで聞き取りやすい。大体工
場みたいな騒がしいところで電話を受けるのだが、普通の携帯電話では「えっ?
何?」と何度も聞き返すことが多かった。小霊通に換えてから、そういうことは
少なくなった。


もちろんデメリットもある。
エレベータの中では通話ができない。車や電車などでは会話が途切れることがあ
る。
しかし、私にとっては問題ない。そもそも移動中に電話は出ないようにしている。
と言うか、出られない状況の方が多い。
乗合タクシーでは後部座席でぎゅうぎゅう詰めに座っていて電話機を取り出せな
いし、バスや電車の中でも混み合っている時間帯に利用することが多いので電話
には出ない。電話機を取り出したり通話中に注意が散漫になる。そういう時、ス
リにやられるのだ。
混雑して無くて電話に出たとしても「今は移動中で込み入った話が無理なので、
後でかけなおします」と答えている。かかってくる電話のほとんどは仕事関係だ。
後で言った言わないのトラブルを避けるため、必ずメモを取るようにしている。
移動中などメモが取れない状況の場合は、ミスの元なので落ち着いて話せるよう
になってから折り返し電話する。


以前にもブログで書いたかも知れないが、私は電話が苦手だ。はっきり言って嫌
いである。
有無を言わせずかかってくる電話。出れば私の時間を束縛する。迷惑この上ない。
しかし、電話無しでは仕事が立ちゆかないのも事実だ。だとすれば出来る範囲で
電話の利用の仕方をコントロールするしかない。


私は携帯電話よりも小霊通の方が好きである。
上記のメリットの他に「通話しにくいエリアがある」というデメリットに付加価
値を見いだしているからだ。
そもそも電話なぞこちらから必要のあるときにだけかけられれば良いのだ。
小霊通はまさしくうってつけである。


おそらく中国も小霊通から第三世代携帯電話(3G)へとシフトしていくことになる
だろう。
そうなったら3Gを利用するまでだ。
どうせ通話とショートメールしか使わないのだから。
3Gになったら日本語メールとかできそうなので多少期待している。
それまではぜひ小霊通にがんばってもらいたいものだ。

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