2008年8月3日日曜日

最近やたらと停電が多い

節電ということで昼間によく停電する。


停電には二種類あって、一つはマンションのビル単位での停電。
エレベータの工事をするから、水道管の工事をするから、などさまざまな理由で
停電する。マンションには掲示板が見あたらなくて、この手の停電の予告を見た
ことがない。
大事な掲示物は、よくエレベータの一階入口のところや、エレベータの中に張り
出してあるが、それでも停電のお知らせは見たことがない。
あらかじめ予告されているのなら、仕方がないなぁということであきらめもつく
のだが、そういう予告なしでやられると腹が立つ。妻に聞いても知らないと言う
し・・・。


もう一つの停電は地区単位での停電だ。
この間、夜中の雷の翌朝の停電がこれだった。
桃園地区一帯が停電。
エレベータが停まっているので、市場に食料を買いに行っても戻るわけにもいか
ず、妻と息子の三人で近所の食堂まで外食しに行った。
食堂でももちろん停電で、ご飯の保温ができないので、冷や飯でもいいか?と聞
かれたが、それなら炒飯にしてくれ、ということで落ち着いた。


ふと気づいたのだが、これだけ停電していて、どうして人がエレベータに閉じこ
められないのだろう?
おそらくマンションの保安隊にはあらかじめ停電の連絡が行っているんだろうな。
だから、先に人が乗っていないことを確認してエレベータを停めてしまう。
妻は息子を連れて「広場デビュー」をしたことから、最近、保安チーフと知り合
いになったそうだ。今度、停電のあるときは前もって教えてくれるよう頼んでも
らうとしよう。


計画停電は大連の市内・開発区を問わず実施されている。
なにしろ地区単位で停電するから、工場の操業が停まってしまう。
製造業にとって停電は致命的。ホントに迷惑な話である。


だが、前もって連絡されるので、考えようによっては良い面もある。
それは「大手を振って休める」ということだ。
電気がなければ操業できないから、工場全体を一日休みにしてしまう。
従業員は安心して休めるし、管理職や役員だって休みだ。
冷凍品を扱う業種は大変だろうが(自家発電機を用意したり)、それ以外の工場
は、まぁ、停電前の準備と、停電明けの立ち上げでちょっと手間がかかるかも知
れないが、停電中は業務らしい業務はできないので休んでしまうのが正解だ。


中国事情を知らない日本の本社からは突き上げを食らうだろうが、「中国政府が
決めたことなので、しかたがないっスよ」と言えば済む。
日本ではあり得ない障害(リスク)も承知した上で日本の本社は中国進出を決め
たのだから、ここは諦めてもらうしかない。


とは言うものの、マンションの停電は本当に困る。
14階まで階段を上っていくのは正気の沙汰ではない。
高層階は眺めが良くて、夏場でも窓を開けておけば、涼しいのがメリットである
が、停電したときは地獄だ。


日本で計画停電なんかやろうとしたら、市民や企業から猛反対されるに違いない。
うっかり停電でもしようものなら、市民やマスコミからの突き上げを食らって、
後で関係者が処分されたりするに違いない。
その点、中国はあっさりと実行してしまうところがスゴイと思う。


結局、自分はやっぱり恵まれた世代の日本人なのだということを再認識させられ
たような気がする。
そう、今の日本人にとっては、停電しないことが当然なのだ、ということ。


停電して初めて分かる電気のありがたさ・・・いやはや・・・

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