2008年8月1日金曜日

日本での常識が覆された瞬間・・・

たいそうなタイトルだが、それほどたいした事でもなかったりする。


開発区のとあるスーパーの一階にコピー&カラープリント屋さんがある。
会社のプリンタはA4サイズまでしか印刷できないので、わざわざ開発区まで出向
いた次第だ。


そのお店では写真やポスターなどのプリントアウトができる。
今回は商品の箱サンプルを作るという仕事で、箱の展開図はA4サイズに収まらな
かった。そこでお店のA3サイズのプリンタで印刷してもらった。


プリンタはEPSON製。
蓋が開いた状態で印刷をしていて、というか、蓋が無い。
よく見ると、インクカートリッジから数本のチューブが伸びていて、その先には
大型のインクタンクがあった。


いわゆる「改造」である。


この手の店は大量の写真を印刷する。
まともにエプソン純正のインクカートリッジを使っていたら、そのコストは大変
な金額になる。
改造して大型のインクタンクを取り付ければ、そう簡単にはインクはなくならな
いし、なくなっても瓶買いしているインクを注ぎ足せばいい。
こういう経営努力をしているおかげで、A3の光沢紙いっぱいに写真を印刷しても、
わずか10元(150円)というリーズナブルな価格で提供できるのである。
もし純正のインクカートリッジを使っていたら、下手するともう一桁上の価格に
なるかもしれない。


今、エプソンやキャノンは互換インクメーカーに対して訴訟を起こしているが、
それは消耗品であるインクカートリッジで儲ける、というビジネスモデルを邪魔
されるのが嫌だからだ。


「純正インクでないと目詰まりする」


「純正インクでなければ印刷したものの仕上がりが悪い」


「互換インクを使って故障した場合は、保証期間中でも修理は有償になります」


いろいろもっともらしいことをエプソンやキャノンは言ってくるが、本音は売り
上げが減るから嫌なだけだ。
「目詰まり」や「印刷の質の問題」でないことは、このお店の事例が証明してし
まっている。


中国で生活していると、かつて日本にいたときは「それが当たり前なんだ」「常
識なんだ」と思っていたことが、実はそうでなかったことを思い知らされること
が多い。
ブランド品だって、中国ではニセブランド品が多いが、正規品でも中国で生産し
ている。本当によくできたニセモノは素人目にはホンモノと見分けがつかない。
モノによってはホンモノよりも仕上がりが丁寧なぐらいだ。


中国に来てから、物事の本質を見極める能力が向上したように思う。
他の人の言うことは参考にはするが、結局最後は自分の目で判断することが大切
であるということだ。

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