日曜なのに我ながら働き者である。
仕事を終えた後、呑みに誘われた。
妻も留守だし断る手はない。
日式カラオケで散々歌いまくった後、気がつけば1時。
デュエットした女の子と店を後にして一緒にタクシーへ。
ここまでは大連でよく見かけるシチュエーションである。
大抵はこの後「大人だけの楽しいおつきあい」が展開される。
しかし・・・
私の場合、そういう遊びはとうの昔に卒業している。
明日も仕事があり、会社も自宅も開発区にある。
そう、タクシーに乗って開発区に帰る、ただそれだけの事だ。
あまり日本人には知られていないが、相乗りを前提とした長距離タクシーという
ものがある。
定員めいっぱいまで乗客を乗せ、途中下車あるいは途中乗車しながら最終目的地
まで向かうというものだ。
今夜の場合の最終目的地は金州。
開発区の隣だ。
同乗した女の子の家があるらしい。
相場は市内から開発区/金州までは一人15元。
途中下車や途中乗車は一人10元。
別に白タクというわけではなく普通のタクシーだ。
市内のとある日式カラオケから乗ったのは私と女の子の二人だけ。
女の子や運転手が電話をかけまくるが他に乗車希望者は無し。
仕方がないので大連駅裏へ向かう。
時間は深夜1時10分。
人影は無し。乗客は無し。
今度は香炉磯へ向かう。
二人乗り込んできた。
これで定員である。
高速へ乗り開発区方向へ向かう。
開発区までの道のりの3分の1ぐらい走ったところで高速を下りる。
なにやら工業地帯を走っている。
しばらく行って停車。乗客二人が下りる。
再び三人だけになった。
二〜三分走ったところで一人乗客ゲット。
今度は沈大高速の料金所へ向かう。
目的地に着いた。
乗客が降りた。
これから高速バスにでも乗るのだろうか?
さすがにもう乗客はいない。
そのまま開発区へ向かう。
夜の高速道路は危険だ。
いろいろなモノが落ちている。
そこを運転手は時速120km以上で突っ走る。
変なモノ踏んだら終わりだな・・・。
飛ばしてくれたおかげで2時に開発区へ着いた。
女の子の分のタクシー代も一緒に払った。全部で30元。
これでも一人で夜中、普通にタクシーに乗った場合の3分の1の価格である。
タクシーは女の子を乗せて金州へ向かって去って行った。
安くて便利な乗り合いタクシー。また夜遅くなったときは利用するとしよう。
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