一気に4つの大人買い。
例によって淘宝網です。
送料込み全部で170元。
はい、170元です。桁は間違ってません。
価格からして明らかにニセモノなんですが、なんでそういう買い物をしたかと言
いますと・・・
MDR-Z900のイヤーパッドがもう限界なのは先日の記事で書いた通り。
イヤーパッドだけ売ってないかな?と淘宝網を探していたところ、ありました。
25元。
二つで50元。
送料が20元。
合計70元。
ふと、画面右のバナー広告見ると・・・
MDR-V900HDが95元。
ちょっと待て!
V900HDは昨年あたり、何かのショーで発表された新機種。
形がMDR-Z900と一緒。
たぶん、Z900HDの後継機種という位置づけかも・・・
MDR-V900HDで検索すると、出てくる出てくる・・・
相場は1500元ぐらい。
なるほど、確かにZ900HDと同じ価格帯だ。
で、安い順に並び替えると、75元とかえらく安いV900HDがある。
う〜〜む・・・
価格が相場の20分の1って・・・
明らかにニセモノですな・・・。
で、ふと思ったのですよ。
イヤーパッドだけ買うより、コイツ買ったほうがお得じゃね?
75元でニセモノとは言え、V900HDが手に入る。
いずれホンモノを買う時のために、ニセモノをよく知っておくのもいいじゃないか。
まぁ、音がダメダメでも、イヤーパッドの部品取りに使えるし・・・
最悪、イヤーパッドの寸法が合わなくても、75元(日本円で1000円弱)なら諦め
もつくし・・・。
ニセモノとわかってはいても、信用のある店から買いたい。(言ってることが矛
盾してるのは承知・・・)
店の信用度がダイアモンドクラスで、既に15人以上が買っていて、レビューも
ちゃんと書いてあるところ
を見つけた。
「不錯」(とても良い)、「満足」(満足している)、「低音が迫力ある」、み
たいなことが書かれている。
それも一人や二人じゃない。二桁人数。
もしかして、もしかする?
こりゃ、真剣にニセモノ調査したほうがよくね?
ということで、調子にのって、パイオニアのHDJ-1000(53元)、SONY MDR-
EX700(9元)、SONY MDR-EX088(12元)を追加。
価格からして、絶対ニセモノ。
ポチッと注文しちゃいました。
で、本日、品物が到着。
V900HDとHDJ-1000は、お値段がそれなりなので、パッケージも豪華。
これでもかっ、てぐらい過剰包装。
やっと本体とご対面。
V900HDはホンモノのZ900よりも軽い感じ。
質感は良いです。つーかV900HDのホンモノ見たことないので、見た目ではニセモ
ノと判断できません。
工業製品としては充分な仕上がり。
やっぱオーディオ製品は音でしょ、音。
さっそく試聴します。
先日買ったサムソンのMP4プレーヤーを使います。
前日に、Z900をつないで試聴しています。ホンモノのZ900での音を覚えておきま
した。
普段はミキサーにつないでZ900を聴いているので、MP4プレーヤーにつなぐのは
初めて。
インピーダンスのマッチングとかで、音質変化するので、一応チェックしておか
ないと。
さて、ニセモノのV900HDはどうかな?
おっ、結構重低音出てますよ。
なんか、かなりそれっぽい感じ。Z900シリーズの音の特徴を、うまくマネできて
いるんじゃないでしょうか。
で、冷静に試聴を続けていくと・・・
まず、高音に伸びがありません。
結構シンバルとかきつい曲を流してみましたが、まろやかになってます。
なんか聴きやすくなってるし・・・w
音の定位が甘い感じ。ボーカルがセンターにビシッと決まってないかな。
なんか位相ずれ起こしてるような感じなんですよ。
あっ、L/R逆になってるよ。製造管理してないなぁw。
でも、左右逆に装着してみても、定位の甘さは変化なし・・・
これは「スタジオモニターヘッドホン」じゃないなぁw。
でも、Z900シリーズの音を知らない素人さんが聞いたら、「結構いいじゃない
の」って評価になると思う。
音の雰囲気は悪くないんだよね。
ドンシャリで、それなりに迫力あるから。
悪いけど、価格が20倍違うから、素人さんは「これで充分」って言いそう・・・
なるほど、買ったお客さんのレビューが皆良い評価だったのもうなずけるなぁ。
やばい・・・。思ったよりも音悪くないよ・・・
次にHDJ-1000。
プラスチック部品の質感は、まぁ安っぽいおもちゃみたいな感じ。でも頑丈そう。
これもしっかり低音出てます。
定位感は、V900HDよりも良い感じ。
もちろんL/Rは正常です。
高音は押さえ気味の感じ。まぁ、それはホンモノもそうなので。
頭への締め付け感も、ホンモノと一緒。
ホンモノっていくらだっけ?3万近くするんだよね?
これで53元か・・・。日本円で700円弱・・・。やばい・・・。かなりやばい
よ・・・w。
元々、ホンモノもクセのある音で、個人的には好きくない音だったから、使うな
らZ900だった。
そういう要素を考えると、ニセモノのHDJ-1000は、DJやるなら、これで充分じゃね?
という感じ。高音がまろやかで耳にも優しいし。
EX700。
これはハズレだった。
ゴムが柔らかすぎて、装着感が安定しない。隙間ある感じ。
だから、左右で音のバランス違う。
やっぱ9元だし、こんなもんか・・・
EX088。
これは当たり。
しっかりと装着できる。耳栓の密閉感がハンパない。
低音がすごい。
やばいぐらい低音でてる。
高音の伸びは無い。ディエッサーかかってる感じ。
でも、長時間音楽聴くならこのほうが耳には優しいと思う。
インナーイヤーのニセモノなんて、低音スカスカ、という私の既成概念を見事に
覆してくれた。
これで12元(160円弱)なら、マジでお買い得。
わざわざSONYのニセモノじゃなくて、独自ブランドで出しても充分勝負できるク
オリティ。
上記4つのヘッドホン・イヤホンは、革っぽい立派な収納袋が付いています。
これだけで、販売価格いってもおかしくないぐらいのデキ。
最後に、いつものインナーイヤーMDR-EX300SL(もちろんホンモノ)で試聴。
ヌケの良い音と、程良い重低音・・・。定位もビシッと決まるし・・・
やっぱホンモノは違うなぁ。
予想以上にニセモノのヘッドホンのデキが良かったので、中国国内でホンモノを
買おうとするのは
ヤバそうです。下手すると店主がニセモノをホンモノだと信じて疑わない可能性
があります。
ホンモノと同じ値段で、店主から「これはホンモノだから安心してね」と言われ
たら、ホンモノの音を
知ってないと、普通の人なら簡単に騙されてしまう感じです。
周りが騒がしいお店だったりすると、いくらヘッドホンと言えど、まともな試聴
はできないですから。
ちなみにZ900HDやV900HDは、イヤーパッド取り外してみれば、すぐわかります。
イヤーバッドが外れやすいのがニセモノ。ホンモノは簡単には外れないです。
というわけで、久しぶりに楽しいお買い物でした。
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