2010年9月10日金曜日

仕事の引継ぎを考える

昨年からずっとやり続けているBPO業務がある。


取引先の紹介で引き受けている仕事ではあるのだが、そのためにほぼ毎日取引先
の事務所に
行かなければならない。
妻の仕事がうまくいったら、来年からは完全独立してその仕事を自分の事務所で
やりたいと考えて
いるのだが、おそらく取引先から離れる時、引継ぎをお願いされると思われる。


取り扱いマニュアルを作ったり、後任への指導をするのは、まぁ当然なのだが、
後任の人材が果た
して見つかるのかどうか、甚だ疑問だ。
その理由として、仕事に特殊なスキルが必要となるからだ。


具体的には、ホームページをデザインする能力と、ちょっとしたハッカー的なス
キルを必要とする。


ホームページは毎週7つ程度を更新する。アフィリエイト用の単発ページなの
で、デザインは毎回
違う。実際の商材申し込みが行えるようにメールフォームを埋め込む。メール
フォームは具体的
な仕様書が用意されていることは無く、サンプルを見せてもらうだけ。しかもサ
ンプルと同じデザイ
ンは不可ときている。結局サンプルページのHTMLコードを解析して新規に組み直
すことになる。
それぞれのメールフォームは内容が異なるため、ほぼ毎回新規に解析・作成して
いる。
この時点で、すでにデザイナーとプログラマーの二つのスキルが必要となる。


出来上がったホームページを指定のサーバーにアップロードする。しかし、その
サーバーはなぜ
だか中国からは遮断されており、通常の方法ではアクセスできない。
以前ならばProxyを使ってアクセスできたが、最近は規制が強化されてダメだ。
そこで、ハッカーの技術を使う。具体的な方法を書くと悪用されるので遠慮させ
ていただく。
現在の方法がダメになっても、あと2手ぐらいは別の方法を考えてある。


そのホームページへ人を誘導するために、メールマガジンを発行する。
毎日6つぐらいのメルマガを発行している。
ここでは商材を買ってもらうために、キャッチコピーやその気にさせる文章を考
えて短時間に入力
編集する能力が必要となる。
メールマガジンを配信するサーバーも特殊で、いろいろとコツがある。


まぁ、なんだかんだで一人で4役ぐらいをこなしている。


このうち、2役は代わりの人材を見つけるのが特に難しい。
ハッカーのスキルが必要だからである。
ご存知のように、中国からはYoutubeやtwitterを利用できない。特定のホーム
ページにアクセスで
きないように規制されている。
そういう規制を突破し、目的のサーバーへホームページを構築するのは容易では
ない。
しかも中国のことだから、ある日突然、新しい規制がかかって、今まで利用でき
たものが利用でき
なくなる可能性もある。
一つの問題を解決して、マニュアル化したとしても、次の日には役に立たない情
報になりかねない。
だから、何か問題が起きても自分で解決できるだけのスキルを持ったハッカーが
必要なのだ。
そういう日本人が大連にいるだろうか?
日本から連れてくる?
給料いくら払うつもり?
私と同じ低いギャラでやってくれる物好きな人は他にいないと思うよ。


引継ぎ用の資料は作るけど、たぶん事業継続は無理だろうね。


後のことは知らないもんね。

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