書籍のブームがやって来そうな雰囲気ですね。
さて、その電子書籍ですが、まだまだ日本語の書籍は、各出版社の足並みが揃っ
ていないようで、なかなか読みたい本が見つからない、という不満が多 いかと
思います。
そこで、自分の持っている本をスキャナーで読み取り、電子書籍化する、いわゆ
る「自炊」が行われるわけです。
自炊ではスキャナーで読み取った画像をPDF化します。
最近のページスキャナでは、付属のアプリケーションと連動して、読み取り後、
そのままPDFにしてくれるようです。
ただし、そのPDFはデスクトップパソコン、ノートPCやiPadでは特に問題無いで
すが、8インチ以下の電子書籍リーダーでは文字が小さすぎて 閲覧が厳しいです。
特に5〜6インチの文庫本サイズの電子書籍リーダーでは、文庫本をスキャンし
たにも関わらず、文字が小さすぎて判読不可能などということがありま す。
どうしてこういうことが起こるかというと、それは本の余白まで取り込んでし
まったからです。
5〜6インチの小さな画面で本の余白まで表示していたのでは、当然文字が小さ
くなってしまいます。
文庫本であれば、余白を除いた状態で、やっとオリジナルと同じ文字の大きさに
なるわけです。
そこで今回ご紹介するのは、PDFから余白を取り除くツールです。
PDFの編集であれば、AdobeのAcrobatが定番ですが、これはアマゾンでも3万円
以上します。
たくさん本を自炊される方であれば、この機会に購入されてみてもいいかと思い
ます。
Acrobatのトリミング機能は非常に便利で、余白の除去は本当に一瞬です。左
ページと右ページで余白は異なりますが、それにも対応していま す。さすがPDF
のご本家といった感じです。
しかし、いきなり3万以上するソフトを買うのはちょっとねぇ・・・という方に
は、無料で余白を取り除くツールがあります。
PDFはさみ
http://www.pdfscissors.com/
日本からは問題ないと思いますが、中国からではグレートウォールの関係で、こ
のホームページは表示されません。Proxyなどをかまして見てくだ さい。
動作させるにはJAVAがインストールされている必要があります。
このツールは、PDFの各ページを数ページ分重ねて表示してくれるので、最大公
約数的な感じでページの余白を除去できます。
PDFファイルの読み込みに多少時間がかかりますが、読み込み終わってから、余
白の範囲指定、除去は一瞬で終わります。
このツールで余白を除去したPDFならば、文字の判読が可能になりました。
ただし、画面サイズと実際の本の文字サイズが同程度ならば、の話です。
元々の本が電子書籍リーダーの画面より大きいと、スキャンした字は小さくなる
ので、判読が厳しくなります。ハードカバー本などは5〜6インチの画 面では
厳しいですね。iPadならいけると思います。
自炊の場合、やはり電子化が可能な書籍の寸法は限定されます。
10インチを超える電子ブックリーダーの登場が待たれます。
iPadは持ち歩くには大きすぎる、という意見がありますが、自宅で自炊本を読む
には、iPadではまだ画面が小さいのです。雑誌や新聞の代わり にはなりませ
ん。(iPadの画面に最適化して編集したものならば別ですが)
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