いたと話題になっていますね。
昨今の映像制作の現場の事情からすると、普通ならば、その映像を制作した下請
会社が処分されて終わり、というパターンです。でも、制作会社の名前は一向に
出てくる様子もなく、あぁ、これはNHK自身の制作だったんだと納得。
NHKの自社映像制作部門はNHKエンタープライズですが、コンピューターおばあ
ちゃんが最初にオンエアされた81年にはまだ存在していません。
だから渋谷局あたりで制作されたのではないかと思われます。
問題の映像を見てみると、1/10秒(3コマ)挿入されているだけで、まず素人に
はわかりません。
ニュース系ブログの情報によると、全部で5〜6枚のわいせつ写真が挿入されて
いたようです。
オンエアで一般人が知覚できないような映像を問題にするのはどうか?という意
見もあります。
しかし、私は問題の本質は、子供向けの番組に意図的にわいせつ画像を挿入した
NHKスタッフがいたこと、それをチェックできなかったNHKの体制にあると思います。
かつてNHKと一緒に番組制作をさせていただいた私の経験からすれば、NHKという
のは非常にチェックが厳しい組織なのです。一つの番組のプレビューには複数の
部門の管理者が立ちあいます。少しでも気になるところがあれば、その場で指摘
され、すぐ修正です。例えば、アナウンス部門の責任者からは、ナレーション原
稿の日本語に鋭い指摘(正しい日本語の使い方)が飛びます。
NHKのプレビューは、毎回非常に緊張感のあるものでした。
子供番組にわいせつ画像などはNHK的にはまったく有り得ないことで、部門管理
者チェックに挑戦するようなサブリミナル画像(1/10秒の静止画)を挿入する行
為は、現場スタッフのいたずらに他なりません。
見つかっていれば、必ず手直しされていたはずです。
もう一つの問題として、この映像をチェックできなった(していなかった)とい
うのがあります。
まず、1989年12月24日に放送されたアニメ「シティハンター3」の中でオウム真
理教の教団代表・麻原彰晃の顔が1コマだけ挿入されていたという事件がありま
した。
Wikipediaの「サブリミナル効果」の記事を引用させていただくと、
「1980年代から1990年代前半のテレビアニメでは、ビデオデッキで録画した番組
をコマ送りしないと確認できないような内容に無関係なカットやメッセージを一
瞬だけ挿入したり、群集シーンに別の漫画やアニメの登場人物を紛れ込ませると
いった行為は制作スタッフの"お遊び"として当たり前のように用いられており、
『シティーハンター3』だけが特殊なわけではなかった。」
とのこと。
この事件が発覚した際に、みんなのうたのアニメはチェックされなかったので
しょうか?
NHKの制作したアニメだから、民放のような問題が起きるはずがない、として無
視されたのでしょうか?
今回の問題を受けて、みんなのうたのアニメ作品はすべて再チェックしているも
のと思われます。
他にも何か見つからなければよいのですが・・・
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