灯していない。
いわゆる節電のためだろうが、人が近づくとセンサーが反応して照明が点く。
日本より合理的だ。
オフィスがあるビルでは、普通ならエレベータを使って移動する。
しかし、17階建ての建物なのにエレベータは2基しかない。
オフィスは4階なので急いでいる時は階段を使う。
普段あまり人が通らない場所であるためか、ゴミなどが散乱している。
所々床には白い膜が張っていて、塗料かしっくいか何かこぼしたのだろうと思っ
ていた。
先日の夜、自宅マンション1Fでエレベータを待っていた時の出来事。
酔っぱらった若者二人が階段のところで立ち小便をしていた。
以前、マンションへの引越の際、停電で階段を使って荷物を運んだ。その時やけ
にアンモニア臭いなと思っていた。おそらく路上生活者か誰かが階段の途中で寝
泊まりでもしたのだろうと、その時は考えていた。
しかし、今回の目撃ですべてがはっきりした。
オフィスのあるビルの階段の「白い膜」は小便が乾燥した残骸だ。
よく見ると一階から二階にかけての階段のあちらこちらで、しっくいの壁に多数
のシミが見られ無惨にはげ落ちている。
そうこれも立ち小便の後だった。
中国では大理石が安い建材のため床タイルとしても使われる。
大理石のため、水を吸収することはなく、小便の水分が蒸発した後には白いアン
モニアの粉が残る、という具合だ。
なぜこのような場所に立ち小便をするのだろうか?
原因の一つとして出稼ぎで大連に来ている農村出身者の存在がある。
妻の実家を訪れてわかったことだが、農村部では立ち小便は当たり前の行為であ
る。誰にもとがめられることはない。彼らにとっては日常的なことだ。それを大
連でも実践しただけと考えられる。
もう一つは都市部の公衆便所のあり方がある。
大連の公衆便所はほとんどが有料である。
0.3元や0.5元と低料金ではあるが有料であることには変わりない。
排泄行為に金を払いたくない人は多い。だから目立たないところで立ち小便をす
る、という理屈は考えられる。
しかし、今回発見した立ち小便の場所の近くには公衆便所はない。
昼間であればマイカルや安盛などのデパートのトイレが自由に使える。
ところが、夜になると利用できるトイレは全く無くなる。
ならその辺で用を足すしかない・・・。
正直はた迷惑な話だ。
ビルの階段が公衆便所化していることを知ってからも通行している。
いちいちそんなことを気にしていたのでは中国では生活できない。
さすがに白い膜は踏まないようにしているが・・・。
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